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「山手線」をやめる

  • 2025年12月22日
  • 読了時間: 2分

更新日:6 日前

− 「先生たち」(と私が呼び慕う恩師)から、人生のさまざまな局面でいただいてきた言葉を綴っています −


その気功の治療院に通い始めた当時、人に期待されていることやその反応ばかりを気にして、いわゆる「自分軸」がほぼなかった私は、本音ではない何かに基づいて行動しては、満たされない思いを募らせる、というパターンを繰り返していました。


この世で生きていく以上、もちろん「建前」とも折り合いをつける必要はあります。が、当時の私は「建前」に捉われすぎて、自分の「本音」(心からの望み)が何なのか分からなくなっていました。先生はこの思考と行動のパターンを、環状線の「山手線」にたとえて、おっしゃいました。


「日々の生活での『選び』が、心とその結果としての身体をつくっていく。『山手線』をやめる。本音で生きる。そうすると、周りにも似た者が集まる。」

生きづらさの大元となっている私のウィークポイントを、いつもこうしたユニークで温かな言葉で受け入れつつ、変化に繋がるヒントをくださっていました


当時はいただいた言葉を十分理解できていたとは思いません。それでも「建前」に埋もれ切っていた「本音」に、少しずつ光を当てていくうちに、何かが変わり始めました。


「国籍や言葉の違いを超えた環境に身を置く」ことに心惹かれていた私は、6 年ほど働いた会社を辞め英国に留学しました。その後、色々な仕事をしながら、移住して15年が経ちます。親しい友人たちの顔を思い浮かべると、同じように異文化のなかで生きる移民たちです。辛い時、困っている時に寄り添い、手を差し伸べてきてくれたのも彼らでした。私の場合、バックグラウンドの違いを超えた、人の温もりに触れられることに深い喜びを感じ、その積み重ねが人生をより豊かにしてくれているように思います。


あれから20年以上が経ちますが、今でも何か後味の悪い思いがする時、振り返ってみると、そもそもの動機が「建前」寄りだった、「本音」に従うべきだったと感じることが、やはりあります。この言葉は、今なお優しく、立ち返るべき「原点」を示し続けてくれるマントラのような気がしています。


 
 

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